Golden Tundra
私たちのストーリー

Golden Tundraについて

「量を扱うことより、一枚の来歴を語れることの方が大事だと思っています」

2018年の春、西村 千晴は広島市西区の小さな路面店に、スーツケース二つ分の衣服を並べてGolden Tundraを開いた。前職のバイヤー時代に感じていた「量を売るための選択」への違和感が、開業の直接の動機だった。ヘルシンキで偶然手にした一枚のリネンコートの、洗うたびに柔らかくなる質感と、作り手の名前が内側に刻まれていた誠実さが、店のあり方を決めた。開店当初は週三日だけ営業し、残りの日は仕入れと素材の勉強に充てていた。

転機は2020年の秋だった。長引く外出自粛の中で、「本当に着たいものだけを残したい」という声がお客さまから増えた。その時期に西村が選んだのは、品数を減らすことだった。棚の半分を空け、残った商品一点ずつに産地と製法を記したカードを添えるようにした。すると不思議なことに、来店数は減ったが、一人ひとりが店に滞在する時間が長くなり、購入後に「やっぱり良かった」という連絡が届くようになった。その経験が、今のGolden Tundraの骨格を作っている。

静けさの中に、選ばれたものだけを。

西村 千晴

ホスト
西村 千晴は、パリのマルシェ・ド・ラ・モードとミラノのセレクトショップで計七年間バイヤーとして働いた後、2018年に広島市でGolden Tundraを開いた。帰国前の最後の冬、ヘルシンキの蚤の市で見つけた一枚のリネンコートが、「本当に必要なものだけを扱う店をつくりたい」という気持ちを決定づけたという。現在は仕入れ先の選定から店内のディスプレイまで一人で手がけており、毎月一度、仕入れのために国内外を訪れる。休日には広島市内の古書店を巡るのが習慣で、棚の並べ方から学ぶことが多いと話す。

静けさの中に、選ばれたものだけを。

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